2011年10月23日日曜日

2011年地蔵大橋の旅

地蔵大橋への入り口目印
最近の電子地図(カーナビ等)では精進ヶ滝林道すら表示されないが、そこに天空の橋、地蔵大橋への入り口がある。













林道から見た地蔵大橋入り口。
地蔵大橋までは徒歩で40分かかった。途中は、半端でない落石、がけ崩れ、倒木があり非常に危険。特に今年の台風の影響により、更に困難、危険な状態になっていた。










行く手をさえぎる有名な落石。砂防ダムの上から落ちてきたものと思われる。推定重量は500トン以上?














昭和46年10月竣工のネームプレート
と言う事はもう40年経過している。














しかし、劣化や腐食がほとんど見られない立派なネームプレート。
良質な材料、卓越した技術で製作されたことがわかる。
このネームプレート同様、40年、何の保守もされていないのに、橋本体も劣化、腐食がほとんどない。さすがに、手すり部分の塗料は下部がはげ落ちているが、錆びは発生していない。どうやら鉄ではないようだ。



あいにく、ガスで視界不良。
しかし、晴れていれば素晴らしい眺望だったことは間違いない。

2011年10月19日水曜日

鶴見川と矢上川の鳥

朝、歩いて会社に行くとき川沿いに色々な鳥を見かける。カラスや雀、鳩、むく鳥以外の見かけない鳥を目撃することも多い。昭和30年代、日本の都市河川はほとんど死の川となったが、最近は汚水処理も進み、少しだけきれいになってきている。まだまだ、水泳や水遊びなど論外だが。


2011年10月10日月曜日

10年ぶりにAITへ出撃

今も残っていたレストラン車。
学生時代(30年以上前)は、ここの味噌かつ定食には、お世話になった。ただし、食後、胃がもたれるので月に1回程度しか利用しなかったが。よく利用したのはすぐ近くの喫茶店「みよし」、ここのみよし定食(ハムエッグライス?)とか、焼肉定食の味は忘れられない。残念ながら後継者がいなかったためか閉店していた。






30年以上前から立ち退きで争っている。
昔は2階が下宿、隣は別の定食屋が入っていたが、「車」の部分を残してきれいに撤去されている。昔は長屋形式の建物で両隣があったのだが。












シンボルマークの車
残念ながら日曜だったため開店していなかった。インターネット全盛の時代、口コミや評価、情報がほとんどない珍しいレストラン。マピオン等で場所と電話番号は見つかるのだが。










大学祭展示の鉄人28号















大学祭風景動画

夕食は藤ヶ丘近くの「あさくま」であさくまハンバーグ。さすがに学生ステーキはなかったが学生ハンバーグはあった。写真はあさくまハンバーグ。価格は30年前と較べると3割くらい上がっている。
まあ、しかたないが。

2011年10月2日日曜日

元住吉の旨いケーキ

高級かつ有名なケーキ屋は多数ある。
しかし、ローカルでも、高級店に負けない味を妥当な価格で提供している店も少ないながらある。左の写真は元住吉のケーキ屋DIVINのキャラメル・ポワール、白桃とクリームが調和し絶妙の味。

生ものなので、おみやげとして遠くに持って行けないのが残念。








こちらはラクテ
単純だが、味の完成度は非常に高い。飾らない外見、しかし食べてみればレベルの高さに驚く。DIVINの技術誇示商品?

他にも目移りする商品が多数あるが、ラクテは外せない。










こちらはカシス
味のバランスが素晴らしい。

2011年9月8日木曜日

NAGRA IV-SJ のメインテナンス


メータ照明スイッチが接触不良になったのでスイッチを外して清掃することにした。フロントパネルを外すのは一苦労、この機会に改造した入力アンプ部の写真を撮影した。











フロントパネル
ロータリースイッチのナットとトグルスイッチのいもねじを外せば外れる。

中央上がメータ照明用押しボタンスイッチ
押しながら回すことにより、照明状態でロックできる。









フロントパネル裏面
中央がNAGRA内製と思われる押しボタンスイッチ。フロントパネルからは簡単に外せるが、スイッチ部はネジロックされており、壊すのを覚悟するほどの力を入れないと外せない。CRCをかけ、モンキーレンチとパイプレンチでなんとか分解できた。接点部をアルコール洗浄して修理完了。








プリアンプ&アッテネータ基板
トランジスタ入力からFET入力に改造してある。通常版のIV-SJはトランジスタにブートストラップをかけて無理して入力インピーダンスを上げている。このため内部の結合時定数が大きく、電源ON後、数秒、メータが大きくふらつく。
改造により、ブートストラップ回路は削除。
時定数も見直しているので電源投入後、すぐメータは安定する。






上が10dBのロータリスイッチ、下が1dBのプリント板取り付け型ロータリスイッチ。

赤白の線は動作チェック用に付けた電源線。(0V、-10.5V)

なお、NAGRAの場合赤がシャーシ電位の0Vで統一されている。








2011年8月28日日曜日

Nagra III のカタログと回路図

 歴史的にも貴重な1966年のNAGRA IIIのカタログと回路図。この時代、まだ現役の真空管は使用されていない。トランジスタは全てゲルマニウム。フライホイールの慣性に頼るのでなく、ダイレクトドライブのモータにFGサーボをかけて安定化。
 さらに究極のネオパイロットシステムにより撮影機との完全同期を実現。絵と音はまったくずれることがなくなった。1963年発売のNAGRA IIIは、当時の技術水準からして、あまりに画期的、この時代に完成できたのが不思議である。クデルスキーは天才の範疇を超えているので、未来からのタイムトラベラーではないかと疑ってしまうほどだ。







2011年8月17日水曜日

真空管式電子計算機 FUJIC

 日本で最初に稼動した真空管式コンピュータ FUJIC。国立科学博物館に整備されることなく残骸?が展示されている。

 国家プロジェクトのTACより先に完成、稼動した。先に完成できたのは岡崎氏の能力もあるが、優れたオシロスコープの有無にあったかもしれない。この時代のオシロスコープは当然、真空管式だが、テクトロニクスがあるかどうかで勝敗は決まった。開発時に予算申請してないものの調達は今も昔も超大変だ。(たとえそれがどんなに必要でも)




以下は

日本のコンピュータ開発群像 日刊工業より

 真空管式のコンピュータはどれも完成までの期間が長い。 第1に真空管そのものに信頼性がなかった。そして、始めは 信頼性がコンピュータにとっていかに大事かという設計の基本の考え方がまだ十分にはなかった。なにより調整に必要な測定器が 揃っていない。FUJICでは岡崎氏が「NHK技術研究所」の木下幸次郎さんに頼んでテクトロニクスの測定器を借り受け、土曜の 午後に小田原に運び土日いっぱい使って、月曜の朝、東京の同萱へ返しに いくという使い方をし、そのありがたさというか、必要性を知って後に自社用を買い入れた」 真空管式コンピュータは例外なく信頼性で痛い目にあった。 そのことが、のちのちコンピュータ開発に教訓として生きた。
 TACが動かないことの原因のひとつに、調整手段の不備ということ があった。再スタートしたTACは、このためシンクロスコープを 入手することが第一に必要だった。 東大はこれを購入した。「村田くんが、借金を質においても シンクロスコープを買ってくれというものだからテクトロニクスの ものを無理して買った。それで、アラがわかって、TACがぐんぐんと 進むようになった。もっとも、あとで、金が足りなくなって 困ったが」と雨宮氏。 「使ってみて、びっくりした。トラホームの目が、急に晴れたような 気持ちだった」と村田氏。



































 1957(昭和32)年10月4日付、朝日新聞のコラム「フィルター」 に「超スローモの電子計算器」と題する記事が載った。筆者は「探針子」 とある。内容は、まず、文部省科学研究費の第1回機関研究にTACが 選ばれたこと、予定の昭和29年春に間に合わなかったのは、別段驚く にあたらぬ」としながら「由来、電子計算機にはフォンノイマンとやらの 法則があって、いつ聞かれても「完成は半年先」と答えるのが国際的 現象という」と皮肉り、「しかし、すでに6年目を迎えたいま...未完成 のまま眠っているとあっては、単に東大と東芝の恥辱にとどまらず、 まことに奇怪な物語ではないか」と書く。 そして、次のような辛辣な文章が続く。 研究に失敗はつきものである。これ以上どうにもならぬなら、いさぎよく 失敗を認めてその経過と原因を学会に報告し、今後の教訓とすべきである。 最初の目標を変更して形がつくものなら磯井で呈せ異能のものに切り替えて まとめっるべきである。3千万円ではあ最初から予算の見積もり違いだった というのなら、さらに文部省に予算を請求すべきである。 (外国では1億円かかるのに3千万円でできるのが特徴だと宣伝されていた はずだが)。そのいずれをも怠ってウヤムヤにすれば、こんご電子計算機 の研究にはいっさい、金がでなくなるばかりか「研究費が足りない」 などという学者の言葉を国民は頭から信用しなくなるに違いない。 要は学者の良心の問題と責任の所存の不明確さにある」 「探針子」とは誰か、当時はあれこれの推測があったというが、 誰であるにしろ、これはTACの事情に相当よく通じていた人で あるのは確かだろう。

 TACは難航した。日本で初めての真空管コンピュータだから、簡単に できるとは誰もいえなかったわけだが、その言い訳も実は通用しなくなった。 1956(昭和31)年3月、日本初のエレクトリックコンピュータ、 FUJICが、富士写真フィルムで完成したのである。 FUJICは、たとえば真空管の数にしても、TACの7000本に対し、 1800本と少ない。メモリも、FUJICは水銀遅延線を使っている。 しかし、TACが、計算機に関する研究者の集まっている東大と、 電気電子メーカである東芝とが共同で取り組んでいたのに比べ、FUJIC は、当時、電子とは無縁のカメラメーカで、しかも、人手は手伝いの女性社員を入れても5~6人というものだった。 開発者の岡崎文次氏が基礎研究に着手してから完成するまで7年かかって いるが、ともあれ最初に完成したのはFUJICだった。




2011年8月9日火曜日

STELLAVOX SP-7 のモーター

ステラボックスSP-7のモーターを分解してみた。NAGRAと同じキャプスタンダイレクトドライブだがモータの構造はずいぶん違う。下の写真は整流ブラシの押さえバネ。接点切り変わり時に一瞬短絡するが大きな貫通電流が流れないよう各接点、直列に22Ωが入っている。また、雑音軽減用のインダクタとコンデンサもプリント基板上に実装されている。
整流子押さえバネ

キャプスタン側磁石
 下は永久磁石。コイルが巻かれているが、これは生産時の着磁用と思われる。すなわち、モータ組み立て終了後、強力な電流を流して着磁、永久磁石を作成する。(配線はモータの外に引きだされているが、本体の電気回路とは何も接続されていない。)
キャピスタン側磁石拡大
 回転数の検出は光による。下の写真の右側のアルミブロックにランプとフォトトランジスタが封入されている。ランプはエポキシで固められているので、万一、故障した場合はアルミブロックごと交換。
あるいは、モータごと交換か?
モータ全景
 回転子の外側に縦のパターンが印刷されており、ランプで照明。フォトトランジスタで回転数を検出、回転数が一定になるよう制御する。
光による回転数検出

ロータを外した状態
 中央部が電気ブラシ。NAGRAと異なり、モータの最深部にあるので、接点の清掃は簡単にはできない。
中央部整流ブラシ拡大

回転子と接点部

回転検出用パターン

NAGRAと同様、フィードバックをかけなくとも、スムーズに回転する。


2011年8月6日土曜日

南国のうまいもの

 「名物にうまいものなし」はある程度真実だが、中には例外もあるようだ。下記は西表産の牛肉のラー油漬け? 最近では食べるラー油等が人気だが、それらとは別物と考えて良い。「いただきます」は西表上原港の売店等でみやげものとして売られている。適度な辛味と上質の牛肉の旨さはごはんのお供に最適。(食パンのジャム代わりやラーメンのトッピングもお奨め)癖になる味。気に入ったら下記から購入できる。


また同サイトで扱っているパイン&マンゴジャムも少し高いが絶品だ。
「いただきます」とパイン&マンゴジャム
 スーパには海外産のパインやマンゴが並んでいるが、西表や石垣産は、まったく別物の味。果物の王様マンゴの名に恥じない。
西表アララガマ農園のマンゴとパイナップル
 石垣島ジンジャーエール「アスル」氷を入れて飲むとこれが旨い。少量でもまさに「効くー」夏の清涼飲料にベストマッチ。下記より、通販にて入手可能。

http://arcoiris.ocnk.net/product/55


石垣島ジンジャーエール「アスル」

アスルの説明


2011年7月15日金曜日

NAGRAのメインテナンスとアップグレード

テープレコーダの場合、ピンチローラや、ゴムベルトは消耗部品なので交換用の予備部品を持っていると安心だ。NAGRA III 型のピンチローラは黒ゴムだったが、IV型からはシリコンゴムになっている。耐久性は極めて高く、軸受けはボールベアリング。
保守用ピンチローラ
NAGRA IV型の標準のテープガイドはアルミ製。当然、ヘッドと同じように長期間使えば磨り減ってくる。写真は何年か前、入手したルビーガイド。テープの上下位置を規定する部分は硬度の高いルビー。テーブの当たる部分は硬度の高い金属になっている。なお、この金属部分もルビーにした高級?テープガイドもたまに見かける。が、入手できていない。
ルビーガイド1

ルビーガイド2
 ジャンクNAGRAから部品取りしたパーツは予備部品に。最近では少なくなったが、何年か前、NAGRAの保守部品がeBayによく出品されていた。リール台やそのベアリング等も入手したが現品がまだまだスムーズに動いているので出番がない。なお、ピンチローラ、リールベルト、テンションローラ、ストロボローラなどIII型とIV型で共通に使える部品も多い。また、IV-SJ型とIV-Dや4.2型は内部の駆動メカニズムはほとんど同じ。価格の安いモノラル仕様のIV型を手に入れて部品取りするのも妙案だ。
保守部品

2011年7月12日火曜日

STELLAVOX改造NAGRA用電源

eBayで入手したジャンクのSTELLAVOX電源をNAGRA用に改造した。出力電圧は直流マイナス18V。もとのSTELLAVOXの回路は、トランスとパイロットランプを残して廃棄。新たに作り直した。
NAGRA用電源

左下が出力コネクタ。その上が2次側パイロットランプ。BNCコネクタは出力電圧チェック、モニタ用。
左下が出力コネクタ
 交流電源入力はケーブルが取り外せて便利な3Pインレットに変更。左上がヒューズ。その横が電源ON/OFF用トグルスイッチ。
3Pインレット

中央のベタプリント基板にブリッジ整流器と電解コンデンサ。レギュレータはLM337を使用。中央のアルミ板に放熱。(最終的にはケースに廃熱)
中央がレギュレータ

中央がステラボックスのトランス。もともとは切り替えにより200V等も対応できるが100V(115V)専用の接続に改造。左下の赤いのはネオンランプ。
中央がトランス
2次側のパイロットランプは抵抗を入れて超低輝度で動作させている。暗いが電球が切れる心配なし。
コンデンサには防振シリコンゴム