2011年9月8日木曜日

NAGRA IV-SJ のメインテナンス


メータ照明スイッチが接触不良になったのでスイッチを外して清掃することにした。フロントパネルを外すのは一苦労、この機会に改造した入力アンプ部の写真を撮影した。











フロントパネル
ロータリースイッチのナットとトグルスイッチのいもねじを外せば外れる。

中央上がメータ照明用押しボタンスイッチ
押しながら回すことにより、照明状態でロックできる。









フロントパネル裏面
中央がNAGRA内製と思われる押しボタンスイッチ。フロントパネルからは簡単に外せるが、スイッチ部はネジロックされており、壊すのを覚悟するほどの力を入れないと外せない。CRCをかけ、モンキーレンチとパイプレンチでなんとか分解できた。接点部をアルコール洗浄して修理完了。








プリアンプ&アッテネータ基板
トランジスタ入力からFET入力に改造してある。通常版のIV-SJはトランジスタにブートストラップをかけて無理して入力インピーダンスを上げている。このため内部の結合時定数が大きく、電源ON後、数秒、メータが大きくふらつく。
改造により、ブートストラップ回路は削除。
時定数も見直しているので電源投入後、すぐメータは安定する。






上が10dBのロータリスイッチ、下が1dBのプリント板取り付け型ロータリスイッチ。

赤白の線は動作チェック用に付けた電源線。(0V、-10.5V)

なお、NAGRAの場合赤がシャーシ電位の0Vで統一されている。